第9世代『スカーレット・バイオレット』環境における草タイプポケモンSVおすすめの筆頭格といえば、間違いなくマスカーニャとオーガポンです。大会上位の配信やプレイヤー手記において「この2体を考慮しないパーティ構築は成立しない」とまで断言される背景には、明確な戦術的理由があります。
まず、シングルバトルで猛威を振るうマスカーニャ対戦育成論の骨子は、徹底した「対面性能の押し付け」です。専用技「トリックフラワー」は必中かつ確定急所という破格の性能を持ち、相手の「てっぺき」や「めいそう」による耐久上昇を完全に無視します。持ち物は「きあいのタスキ」による行動保証型、あるいは「こだわりハチマキ」を持たせた超火力奇襲型が主流です。初手対面で有利対面なら殴り、不利対面なら「とんぼがえり」で対面操作を行いながら後続に繋ぐ動きは、シンプルでありながら対処が極めて困難です。
一方、DLC『碧の仮面』で追加されたオーガポン対策と強さの理由は、さらに構造的です。4つのお面によってタイプとステータス補正を変化させられる性質上、選出段階で相手に凄まじい情報戦を強います。特に「かまどのめん(草・炎)」は特性「かたやぶり」を持ち、ミミッキュの「ばけのかわ」やカイリューの「マルチスケイル」を貫通して致命傷を与えます。さらにテラスタル発動時に特性「おもかげやどし」で攻撃ランクが自動的に1段階上昇するため、瞬間的な突破力は伝説のポケモンに匹敵します。
「ランクマッチ終盤、オーガポンが見えた瞬間に選出プランの8割を修正せざるを得ない」と語る上位プレイヤーの言葉通り、オーガポン対策には物理受けのヘイラッシャやアーマーガア、あるいは特性「かがくへんかガス」を持つマタドガスなど、極めてピンポイントな解答が要求され続けています。