Web版小説におけるフィーロの原作結末は、初期の牧歌的な馬車引きの少女からは想像もつかない雄大な領域へと到達します。世界の滅亡を企む神を自称する黒幕との最終決戦において、尚文は世界の理を超越した「神」の力を獲得。フィーロもまた尚文の眷属として極限の覚悟を示し、最後まで忠義を尽くしました。
戦いの果てに迎えたエンディングにおいて、尚文は世界を救った後、様々な多元宇宙を巡る神格的存在となります。フィーロはその傍らに侍り、次元を超えて尚文と共に旅を続ける永遠の伴侶(神の眷属)としての座を得ました。同時に、メルティが治める復興した世界にも自らの分身を残し、親友としての日常を共に過ごすという、二重の救済が用意された大団円を迎えています。
商業出版されている書籍版(MFブックス)は、Web版から大幅なプロットの再構築が行われており、異世界同士の衝突や新たな強敵の介入など、より重層的な展開が続いています。しかし、尚文の精神的支柱であり主力アタッカーであるフィーロの重要性は一切揺らいでおらず、どのようなルートを辿ろうとも彼女が悲劇的な死を迎える結末は完全に否定されています。