桐生一馬の刺青「応龍」が持つ意味とは?錦山との因縁とデザインの真相

桐生一馬の刺青「応龍」が持つ意味とは?錦山との因縁とデザインの真相

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桐生一馬の背中一面に彫り込まれた刺青の図柄は、中国神話に登場する伝説の神獣「応龍(おうりゅう)」です。一般的な和彫りで描かれる東洋の龍とは異なり、背中に巨大な鳥のような翼、あるいはコウモリに似た翼を備えている点が最大の特徴となっています。

中国の古典『述異記』の伝承によると、龍は段階を経て進化する生き物とされています。水中に棲む虺(き)が五百年で虬(きゅう)となり、千年の歳月を経て角を持つ「龍」となり、さらに千年を生きた龍が翼を得て「応龍」へと至ると伝えられています。すなわち、応龍は数千年におよぶ試練を乗り越えた末に到達する究極の龍であり、神話上では東西南北の四神(青龍、朱雀、玄武、白虎)の中心に位置する「黄龍」と同一視されるほどの絶対的な存在です。

『龍が如く』の開発陣が桐生のシンボルとしてこの応龍を選んだ理由は明白です。どんな理不尽な運命や裏切りに遭おうとも、自らの信念を一切曲げずに立ち向かい続ける桐生一馬という男の「揺るぎなき器」と「最強の格」を具現化するためでした。劇中で語られる「龍は一匹でいい」という言葉の通り、桐生が背負う応龍は、頂点に立つ者にしか許されない孤高の重圧を宿しています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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