ライブにおける「天井席」とは、正式な座席名称ではなくファンの間で定着した通称です。一般的には、ドーム球場やスタジアムといったメガアリーナ会場において、最も高い位置にあるスタンド最上層の後列エリアを指します。会場の天井や屋根の骨組みがすぐ頭上に迫るほどの超高所に位置することから、この呼び名が定着しました。
主要会場のスタンド後列座席表を紐解くと、その物理的配置が明確に浮き彫りになります。例えば東京ドーム天井席の典型例とされるのは、2階スタンド席(通称40番台・41番台ゲートから入場するエリア)の20列目から30列目付近です。メインステージからホームベース後方の2階最上段までの直線距離は約120メートルから150メートルに達し、ビルの10階以上に相当する高さから見下ろす構造となります。
西の代表的拠点である京セラドーム天井席も同様です。上段スタンドと呼ばれる7階・8階相当のフロア(通路番号で50番台〜60番台)に該当し、東京ドーム以上とも評される急峻な傾斜が特徴です。どちらの会場も、グラウンドレベルのアリーナ席とは完全に断絶された視界レイアウトとなっており、入場口やコンコースの動線すら専用の長いエスカレーターで分離されているケースが大半です。