スコアメイクにおいて最も避けるべきは、自分にとって「重すぎるボール」または「軽すぎるボール」を投げ続けることです。それぞれの具体的なデメリットを整理します。
【ボールが重すぎる場合のデメリット】
手首がボールの重さに負けて開き、ボールに縦回転やフック回転を与えられなくなります。投球を重ねるうちに親指の皮がめくれ、前腕や腰に痛みが走ります。最終的にはフォームが縮こまり、狙ったスパット(レーン上の三角マーク)を正確に通せなくなります。
【ボールが軽すぎる場合のデメリット】
軽すぎるボールは、腕力だけで投げる「手投げ」を誘発します。助走の勢いを使わずに腕だけで振れてしまうため、リリースポイントが毎回バラバラになります。さらに深刻なのが「ピンアクションの喪失」です。軽いボールはピンに衝突した瞬間、ピン側の質量に負けて大きく横に弾き飛ばされます。ヘッドピンに直撃してもボールが弾かれて7番ピンや10番ピンが残り、スプリットの山を築く結果に終わります。
では、ハウスボールを選ぶ際、何を最優先の基準にすべきか。現場のインストラクターが口を揃えるのは「重さよりも、親指の抜け感とフィット感」です。
ハウスボール選びの失敗を防ぐ3ステップは以下の通りです。
- 親指の太さに合わせる:親指を入れた状態で、指穴の中でほんの少し回転できる程度の隙間があるボールを探す。きつすぎて抜けなくなったり、指穴の中で指が遊ぶほどブカブカなものは除外する。
- 中指と薬指を第二関節まで入れる:親指を奥まで入れた状態で、中指と薬指を穴の上に乗せ、第二関節が穴の中央に重なるか確認する(スパンの確認)。
- 片手で胸の前に持ち上げてみる:両手ではなく、投球する手だけでボールを下から支え、胸の高さで5秒間無理なく静止できるか試す。手首がグラつくなら1ポンド下げる。
この手順を踏むと、成人男性であれば自然と10〜12ポンド、成人女性であれば9〜10ポンドに落ち着くケースが大半です。プライドや見栄で13〜14ポンドのブカブカなボールを投げるよりも、ジャストサイズの11ポンドを投げるほうが、ピンの倒れ方は遥かに劇的になります。