ナシ婚における最大の悩みどころが、「周囲からのお祝い・ご祝儀をどう扱うか」という問題です。式を行わないにもかかわらずお祝いの品や現金をいただくことは、受け取る側にとっても内祝い(お返し)の手間や負担が生じ、渡す側にとっても出費の負担となります。そのため、最初から明確に辞退の意向を伝えるケースが増えています。
お祝いを辞退したい場合は、メールや口頭の末尾に「なお、誠に勝手ながら、皆様からのお祝いやご祝儀につきましては、お気遣いをなさいませんよう謹んでご辞退申し上げます」という一文を添えるのが定石です。ただし、注意すべきは「会社の規定による慶弔見舞金」と「個人からの有志のお祝い」を混同しないことです。福利厚生としての見舞金は就業規則に基づく正当な権利であるため、ありがたく受け取って問題ありません。
もし辞退の文面を入れていたにもかかわらず、部署有志やお世話になった上司から個別に贈り物をいただいた場合は、無理に突っ返しては失礼にあたります。その場では深く感謝して受け取り、入籍から1ヶ月以内に、いただいた金額の3分の1から半額程度の「結婚内祝い」(カタログギフトや日持ちする個包装の焼き菓子など)を丁寧な礼状とともに贈るのが大人のマナーです。