厚生労働省が掲げる母子保健ガイドラインでも、孤立した育児世帯への早期介入と適切な相談支援の重要性が強調されている。しかし、非対面の電話相談には特有の難しさがある。助産師や小児科専門医など、現場の医療従事者たちもその限界を指摘する。
顔が見えない電話口では、相手の表情や身振り手振りといった視覚情報が一切遮断される。そのため、専門家側が慎重に言葉を選ぼうとすればするほど、間の開け方や発声のトーンが不自然に聞こえやすい。現場の知識豊富なプロであっても、音声のみのコミュニケーションでは意図せず相手に不快感や異様さを与えてしまう危険性を常に孕んでいるのだ。