現在のゲスの極み乙女を語る上で欠かせないのが、4名それぞれの異常なまでの多才ぶりです。一般的なロックバンドに見られる「ボーカル頼みのワンマンチーム」とは完全に一線を画し、全員が代替不可能な専門領域を築き上げています。
川谷絵音の多面性|indigo la Endからジェニーハイまで縦横無尽
フロントマンの川谷絵音は、自身の原点であるindigo la Endを日本武道館やアリーナ規模を即日完売させる屈指の叙情派ロックバンドへと育て上げる一方、小籔千豊や新垣隆らと組むジェニーハイでのプロデュースワーク、さらにはDADARAY、ichikoro、ソロプロジェクト「美的計画」まで、実に5つ以上のプロジェクトを同時並行で走らせています。テレビ番組のテーマソングや他メジャーアーティストへの楽曲提供も引きも切らず、日本のポップミュージック界屈指の多作なヒットメーカーとしての地位を盤石なものにしています。
ほな・いこか(さとうほなみ)の飛躍|本格派女優としての評価
ドラムスのほな・いこかは、2017年よりオスカープロモーションに所属し、本名の「さとうほなみ」として本格的な女優業を開始。Netflix映画『彼女』での体当たりの主演や、NHK連続テレビ小説、話題のサスペンスドラマ、さらには野田秀樹作・演出の舞台『正三角関係』といった硬派な演劇界でも主要キャストを務めるなど、もはや「ミュージシャンの片手間」という枠を完全に超越しました。現場スタッフからも「圧倒的な表現力と現場での集中力が凄まじい」と高い評価を得ています。
休日課長とちゃんMARI|独自の個性が切り拓いた専門領域
ベーシストの休日課長は、その卓越したグルーヴと高度なテクニックでDADARAYやichikoroの低音部を支える一方、長年磨き上げた料理の腕前を生かしたレシピ本『ホレさせおにぎり 59レシピの永久保存版』を上梓。グルメ系バラエティ番組への出演や食品ブランドとのコラボレーションを次々と成功させています。SNS等で時折見せる親しみやすい「非モテ・求婚キャラクター」も健在で、独自の好感度を獲得しています。
キーボードのちゃんMARIは、絶対音感とクラシックピアノに裏打ちされた唯一無二の演奏センスを武器に、名義「FUBI」でのエレクトロ・ポップなソロ活動を展開。さらに映画やドラマの劇伴音楽制作、米津玄師をはじめとするトップアーティストのレコーディング・ライブサポートなど、スタジオミュージシャンおよび劇伴作家としての信頼を着実に積み重ねています。