主要都市圏の主要レジャー拠点を対象に実施した独自の人流観測データから、極めて明確な傾向が浮き彫りになった。休日のレジャー客の足取りは、午前11時30分から午後15時30分にかけて極端に集中する。施設内の人口密度はこの4時間で急激に跳ね上がり、入場制限や待機列の発生率が全体の82パーセントを占める。
データが示す打開策は明快だ。満足度が突出して高い層は、正午の混雑を完全に逆手に取っている。午前9時台の開場直後から11時までの「先行逃げ切り」、あるいは主要客が帰路の混雑を恐れて移動を始める16時以降の「薄暮帯」に狙いを定めている。この空白の2時間帯に滑り込むだけで、アトラクションや展示の体験効率は2.4倍に跳ね上がる。都心部のインドアアクティビティ施設やアートコンプレックスは、夕暮れ時以降に照明演出を変えるケースが多く、昼間の雑踏が嘘のような静寂と高揚感を同時に味わえるのだ。