検索エンジンで「ヴァンシュタイン城」と検索するユーザーの多くは、テレビ番組や旅の記憶で耳にした断片的な響きから検索窓に打ち込んでいます。結論から言えば、「ヴァンシュタイン城とノイシュヴァンシュタイン城の違い」は別の城が存在するわけではなく、正式名称である「ノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)」を指しています。
ドイツ語の語源を分解すると、「ノイ(Neu=新しい)」「シュヴァン(Schwan=白鳥)」「シュタイン(Stein=石・岩)」で構成されており、直訳すれば「新白鳥石城」という意味を持ちます。では、なぜ「新しい」という言葉が冠されているのでしょうか。
歴史の記録を紐解くと、現在のノイシュヴァンシュタイン城が建つ断崖の向かい側、父王マクシミリアン2世が再建した城(現在のホーエンシュヴァンガウ城)の地には、かつて中世騎士の古城「シュヴァンシュタイン城」が存在していました。幼少期をその古城で過ごした第4代バイエルン国王ルートヴィヒ2世は、1869年に自らの理想郷として新たな城の建設を着工した際、この建物を「ホーエンシュヴァンガウ新城」と呼んでいました。
公式発表資料およびバイエルン州宮殿管理局の史料によると、現在世界に知れ渡る「ノイシュヴァンシュタイン城」という名称が正式に定着したのは、ルートヴィヒ2世が非業の死を遂げた1886年の死後のことです。王の存命中には決して外部へ公開されることのなかった私的空間が、王の死後わずか数週間で観光客に有料開放された際、過去の古城の名を受け継ぐ形で現在の名称へと改称されました。つまり、「ヴァンシュタイン」という呼称は、中世から続く白鳥伝説の地名に由来する本質的なコアワードだったのです。