勝敗の分水嶺は、ジローナの鋭いハイプレスとレアル・マドリードの電光石火のトランジションスピードの激突にある。ジローナの前線からの連動した守備は相手の自由を根こそぎ奪うが、リスクを冒してラインを押し上げる分、最終ラインの背後には広大なスペースが残される。
そこを冷徹に狙い澄ますのがマドリーのロングカウンターだ。ボールを奪った瞬間、エムバペの快足とヴィニシウスの推進力を生かしたダイレクトな配球。わずか2、3本のパスで一気に敵陣深くまで侵入し、一撃でネットを揺らす。ジローナがボールを保持して敵陣に押し込み続けるのか、それともマドリーの刃が喉元を掻き切るのか。息をもつかせぬ攻防が続く。