慢性的に腹痛や下痢を繰り返す場合、単なる一過性の胃腸障害ではなく「過敏性腸症候群 (IBS)」を発症している可能性を疑うべきだ。ストレス社会の現代において、IBSの潜在患者数は激増している。
日本消化器病学会のガイドラインにおいても、高濃度の刺激物や特定の飲料が腸の感覚神経を過敏にさせることが指摘されている。ある消化器内科専門医は、「毎朝コーヒーを飲まないと出ない、あるいは飲むと必ず下すという状態は、腸が慢性的な過敏状態に陥っているサイン」と警鐘を鳴らす。単にトイレに駆け込むだけでなく、激しい痛みを伴う場合や血便、体重減少が観察される場合は、自己判断を捨て速やかに医療機関を受診すべきだ。