園内はテーマごとにゾーニングされており、どこから回っても動物たちの生き生きとした躍動感を至近距離で体感できます。リニューアルによって誕生した数あるエリアの中でも、絶対に外せない看板スポットの魅力を現場視点で紐解きます。
エントランスを抜けてほどなく広がる京都市動物園のゾウの森では、スリランカからやってきた複数のアジアゾウが群れで暮らしています。単頭飼育ではなく群れ飼育を成立させている国内でも貴重な施設であり、巨大なプールで豪快に水浴びをする姿や、砂浴び・泥浴びを繰り返す自然な社会行動を観察できます。スロープを上がれば頭上近くからゾウの背中を見下ろすことができ、その圧倒的なスケール感に息を呑みます。
そして園内屈指の人気を誇るのが京都市動物園のゴリラのおうち〜樹上の国〜です。国内最高齢レベルの飼育実績と家族形成の成功で知られるニシゴリラの群れが暮らしています。特筆すべきは、京都大学野生動物研究センターとの共同研究拠点でもある点です。運が良ければ、ゴリラがタッチパネル画面を使って数字学習を行う実験風景をガラス越しに間近で目撃できます。知性あふれる瞳や家族同士の繊細な毛づくろい、高さ約12メートルのタワーを軽やかに移動する姿は、見る者の人間観すら揺さぶる迫力に満ちています。
頭上を架け橋のようにトラやジャガーが歩いていく「もうじゅうワールド」、キリンの顔が目線の高さまで迫るデッキを備えた「アフリカの草原」、そして京都の自然環境と固有種にスポットを当てた「京都の森」など、知的好奇心を刺激する仕掛けが園内随所に散りばめられています。