物語後半における最大の地殻変動として挙げられるのが、サー・クロコダイルとジュラキュール・ミホークが結託し、手違いから道化のバギーがトップとして祭り上げられた新組織「クロスギルド」の出現です。この組織の真の恐ろしさは、海賊が海軍から追われるという従来の常識を根底から覆し、海軍の将校たちに懸賞金を懸けて民衆や賞金稼ぎに狩らせるという逆転のシステムを構築した点にあります。
クロスギルドが導入した査定基準は「星(スター)」と「宝冠(クラウン)」で表現され、星1つがおよそ1億ベリー、宝冠1つが約10億ベリーに相当します。この評価システムに基づき、海軍の最高戦力である海軍本部大将(黄猿、藤虎、緑牛)には宝冠3つ(約30億ベリー)が懸けられていることが明かされました。
さらに注目すべきは海軍の英雄モンキー・D・ガープ中将です。階級こそ中将にとどまるものの、その規格外の実力と象徴的な危険度から、大将と同格の宝冠3つ(30億ベリー)が設定されました。また、「英雄」として世間に名高いコビー大佐には、大佐の枠を大きく上回る星5つ(約5億ベリー)が懸けられており、一般市民が賞金目当てに海兵を襲撃するという痛烈な治安崩壊が各地で引き起こされています。