トーナメント表の特定エリアには、全国制覇を狙える実力校がひしめき合う「死のブロック」が形成された。ハンドボールは、わずか数分間で展開が激変するスピーディーなスポーツだ。試合終盤の連続得点や退場処分一つで、それまでのリードがあっけなく瓦解することすら珍しくない。
過去の歴史を振り返っても、ノーシードのダークホースが強豪を次々と破って勢いに乗り、そのまま頂点へ駆け上がったケースは何度もあった。今回も例外ではない。綿密なデータ分析に基づく監督同士の駆け引きと、土壇場で発揮される選手の個の力が、予想外の結末を引き寄せる可能性を秘めている。