大通り沿いの有名店が長蛇の列を作っている時間帯でも、少し路地に入れば極上の逸品に出会えるのが神戸南京町の面白さである。大手グルメレビューサイト「食べログ」などの高評価店ばかりに目が行きがちだが、地元の食通たちが密かに通いつめる穴場店には、また異なる魅力が詰まっている。
例えば、路地の雑居ビル1階に佇む某名店では、広東風の手打ち点心技術を応用した水餃子や蒸し餃子が隠れた人気を集めている。パリッとした焼き餃子とは対照的に、つるりとした喉越しとエビのプリッとした食感が際立つ水餃子は、甘辛い味噌ダレとも意外なほどよく合う。また、ニンニクを使わず生姜の風味を利かせたヘルシーな餃子を提供する専門店もあり、中華料理・点心の豊かな多様性を五感で体感することができるだろう。