スターとして常に多忙を極めた木村拓哉と工藤静香。その多忙なふたりに代わり、家庭内で地に足の着いた生活習慣を徹底させたのが彼女の母だった。一般家庭と変わらぬ倫理観や挨拶、他者への感謝を欠かさない姿勢。いくら周囲から特別扱いされようと、家の一歩内側に入れば一人の人間としての振る舞いを求める――それこそが、木村家に脈々と受け継がれる教育の根幹である。
また、食事の場を何より大切にし、旬の食材を使った手料理を囲みながら対話を重ねるスタイルも母の助言から始まったという。幼少期のCocomiやKōki,に対しても、芸能人の子供という特別な意識を持たせることなく、ごく自然体で個性を伸ばす環境が作られていた。外の狂騒から守られた静寂な居場所こそが、子どもたちの感性を育む土壌となったのだ。