潮目が一変したのは数年前だ。Z世代を中心に巻き起こった爆発的なY2Kファッションのトレンドが、かつてのアイコンに再び光を当てた。ローライズのジーンズやオーバーサイズのトップス、主張の激しいグラフィックロゴ。これらは、まさに同ブランドが最も得意とする領域そのものだった。
TikTokやInstagramなどのSNS上では、古着屋で掘り出したヴィンテージのモデルをコーディネートに取り入れる若者が急増。過去の遺産と思われていたアイコニックなデザインが、デジタルネイティブの感性と共鳴し、新鮮なストリートウェアとして再解釈されたのだ。一度は表舞台から姿を消しかけた老舗が、新たな世代の手によって劇的な復活劇を演じている。