この場所が放つ独特のカルチャー的磁場は、単なる音楽ライブの枠にとどまらない。同じビル内にある映画館「シネマ・ロサ」を含め、ロサ会館全体がクリエイターたちの登竜門となってきた歴史がある。社会現象を巻き起こした映画『カメラを止めるな』の監督である上田慎一郎をはじめ、多くのインディーズクリエイターがこの地から全国へと羽ばたいていった。
そうした背景もあり、ホール内では音楽ライブにとどまらず、映画上映とライブパフォーマンスが融合したプレミアムな限定イベントやトークショーが度々開催されている。楽屋裏ではアーティストや映画監督が熱く語り合い、新たな企画がその場のノリで誕生することもあるという。表現者たちのエネルギーが密密に交差する空間だからこそ生まれる奇跡の瞬間が、ここには潜んでいる。