草の根のブームを全国規模の文化的コンテストへと昇華させた立役者が、黒板メーカー大手の日学株式会社だ。同社が主催する「黒板アート甲子園」は、全国の高校生が技とアイデアを競い合う最高峰の舞台として定着している。
この大会の存在は、高等学校美術部を中心とする生徒たちの目標となり、単なるイベント準備から「本格的な作品制作」へとモチベーションを跳ね上げた。全日本高等学校美術教育研究会などの専門機関からも注目を集めるこの試みは、学校教育の現場におけるアート教育の価値を再発見させている。協働して巨大な一枚画を作り上げる体験は、チームワーク、構図の計算、色彩計画といった多様な学びを生徒たちにもたらしているのだ。