一方で、焼き菓子作りの現場において「ベーキングパウダーの代わりにドライイーストを使う」ケースはどうでしょうか。例えば、スコーンにベーキングパウダーを代用してドライイーストを用いると、全く別ジャンルの焼き菓子へと変化します。
ベーキングパウダーで作るスコーンは、サクサクとしたホロホロ感(ショートニング性)が際立ちます。しかし、ドライイーストを使用すると、じっくり寝かせることで「パンとスコーンの中間のような、もっちり噛みごたえのある仕上がり」になります。ヨーロッパの伝統菓子(クグロフやサバラン、ブリオッシュなど)のように「発酵菓子」としての完成度を狙うのであればあえてイーストを使う手法も有効ですが、手軽なサクサク感を求めるなら代用は避けるべきです。
もし手元にイーストがなく、手軽にパンのような主食を作りたい場合は、ドライイーストなしのパンレシピ(いわゆるクイックブレッド、ソーダブレッド)として設計された専用の分量・手順で作るのが最も確実な選択肢です。