閉館から時間が経過してもなお、SNSやネット掲示板、レビューサイトには利用者の熱い追悼コメントや惜しむ声が書き込まれています。実際の声を検証すると、地域住民にとって同館が単なる入浴施設以上の「サードプレイス(第3の居場所)」であったことが浮き彫りになります。
「母と一緒に大衆演劇を観て、お弁当を食べてから家族風呂に入るのが月1回の最高の贅沢だった。あの舞台と客席の一体感は他では味わえない」「サウナの温度と水風呂の相性が抜群で、仕事帰りのホームサウナとして通い詰めていた」「大分市街地から車ですぐ行ける距離にありながら、本格的な琥珀色のとろみ湯が楽しめる貴重な場所だった」など、利用用途の幅広さが窺えます。
特に目立つのは、大衆演劇ファンコミュニティからの深い喪失感です。旅回り劇団の役者と観客が身近に触れ合える場として、九州各地からファンが訪れていたため、閉館のニュースは全国の演劇愛好家の間でも広く拡散され、惜別の声が相次ぎました。