男の娘カルチャーやフェムボーイコミュニティにおいて頻出する用語「トコロテン」は、文字通り心太(ところてん)が天突き器からニュルニュルと押し出される様子に由来しています。一般的な自慰行為のようにペニスを手で握ってピストン運動を行うのではなく、アナル内部から前立腺を反復・持続的に圧迫することで、半勃起または非勃起の脱力状態のまま精液や前立腺液が体外へ漏れ出す現象を表現したスラングです。
この現象が男の娘コミュニティで特異な熱量をもって語られる背景には、精神的なジェンダー受容と身体的快感の合致が存在します。「男性器を直接触って射精する」という古典的な男性性から解放され、より受容的で内省的な身体感覚を得られるプロセスとして価値が見出されているのです。ネット掲示板やSNSでは「一度味わうと価値観が激変する」といった刺激的な言説が先行しがちですが、実態は身体構造に根ざした生理反応の一形態に過ぎません。
現在では、単なるフェティシズムの枠組みを超え、男性機能の維持や骨盤内血流の改善、さらにはノンケミカルなリラクゼーション技法の一環として論じられるケースも見受けられます。誇大広告のようなネットの噂を額面通りに受け取るのではなく、人体の構造に基づいた冷静な理解が求められています。