ネット上の質問コミュニティやファンブログ等でしばしば見受けられるのが、「『恋愛ルビの正しいふりかた』には続編があるのか」「『錆びた夜でも恋は囁く』とはどちらが先なのか」という疑問です。ここにはいくつかの誤解が存在するため、正しい順序と背景を整理しておく必要があります。
まず刊行の時系列として、雑誌掲載や制作の動向を見ると、物語の発端となったのは本作『恋愛ルビの正しいふりかた』です。そして、物語の中で寛太の良き理解者・友人として登場していた真山林太郎を主人公に据え、真山自身の重い過去と傷だらけの恋人・弓カンとの熾烈な愛を描いた本格スピンオフ作が『錆びた夜でも恋は囁く』となります。
単独の続編の経緯としては、『恋愛ルビの正しいふりかた』自体の長編2期という形態ではなく、雑誌の小冊子付録やドラマCDの初回特典ミニドラマ、あるいは関連アンソロジー等で二人の「その後の甘い日常」が断片的に描かれてきました。そのため、商業単行本として次巻を追い求める読者が混乱しやすいのですが、世界観をより深く味わうための正式なステップは、真山編である『錆びた夜でも恋は囁く』へ駒を進めることなのです。