かつてエスカレーターを降りた瞬間に目に飛び込んできた、黄色と青のシンボルマークや巨大なキリンのキャラクター「ジェフリー」。あの活気あふれるフロアは、2026年現在どのような景観へと変貌を遂げたのでしょうか。現地の状況を丹念に観察すると、空間の設計思想そのものが劇的に刷新されていることがわかります。
約2,500平方メートル(約800坪弱)に及んだ単一の巨大テナント区画は、現在では完全に複数区画へと細分化リニューアルされています。通路幅はゆったりと再設計され、木目調や間接照明を多用した落ち着いたアーバンスタイルへとトーン&マナーが統一されました。かつて子どもたちの歓声やおもちゃのデモ音声が響いていた空間には、洗練されたBGMが静かに流れています。
跡地には、上質な住空間を提案するインテリアショップやライフスタイル雑貨ブランド、コスメ・アパレル関連ショップ、さらには利便性の高いサービス系テナントが整然と並びます。休日に訪れても、ベビーカーを押した若い夫婦の姿はまばらになり、代わりにショッピングバッグを手にした20代〜40代の男女や訪日外国人旅行者が行き交う姿が日常となりました。かつての面影を探すことは難しく、商業施設のフロアライフサイクルが見事に一巡した現実を物語っています。