ネット上やSNSではセールに関するさまざまな情報が飛び交っていますが、流通のプロの視点から見ると明らかな誤解や見落とされがちな盲点が存在します。
第一の誤解は、「セール品はすべて定価で売られていた商品の値下げである」という思い込みです。特にアウトレットモールや一部の大手ファストファッション・セレクトチェーンでは、最初からセール割引価格で販売することを前提に企画・製造された「セール専用企画品(アウトレット専売品)」が混在しています。これらは定価品のキャリーオーバー(前年の売れ残り)とは素材の混率や縫製仕様が異なる場合があるため、品質表示タグや品番のチェックが欠かせません。
第二の盲点は、「オンラインセールにおける実質価格の逆転現象」です。ECサイトではセール本番中に本体価格が値下がりする一方で、事前配布されていた大型クーポン(例:3,000円引きクーポンや還元率20%ポイントバック)の配布が終了することがあります。その結果、「セール開始前のプレセール+クーポン適用時」の方が、「本セール時の値引き価格」よりも実質支払額が安かったという逆転現象が頻繁に発生しています。