男マーク「♂」の出し方と由来を徹底解明!知られざる歴史の真相

男マーク「♂」の出し方と由来を徹底解明!知られざる歴史の真相

男マーク「♂」の出し方と由来を徹底解明!知られざる歴史の真相にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

文字記号としての「♂」と並び、我々の社会生活で最も目にする男マークが、公共トイレや案内板に掲示される人型の「ピクトグラム(絵文字・案内用図記号)」です。この直感的なデザインシステムの確立には、日本が国際社会へ復帰を遂げた歴史的転換点が深く関わっています。

1964年に開催された第18回東京オリンピックの際、デザイン専門委員会(勝見勝を中心とする若手日本人デザイナー陣)は、世界中から来日する約90カ国以上の選手や観光客に対し、言葉の壁を越えて情報を瞬時に伝達する手段を模索しました。そこで開発されたのが、極限まで無駄を削ぎ落としたシルエットによる案内表示です。男性用設備を示す「青色の直立したズボン姿のシルエット」は、女性を示す「赤色のスカート姿のシルエット」と対比され、国際的な大成功を収めました。デザイナー陣が公共のためにその著作権を放棄したことで、この視覚言語は世界標準として普及することになったのです。

しかし、近年の公共空間においては、記号の持つ視覚的メッセージに対して新たな議論が起きています。色覚多様性(色弱者への配慮)の観点から「青と赤」の判別が困難な利用者に対するコントラスト設計の見直しや、ジェンダー平等の文脈から「男性=青・ズボン」「女性=赤・スカート」というステレオタイプを是正する動きです。事実、国土交通省のガイドライン改訂や国際標準化機構(ISO)の規定を踏まえ、形状認識を優先したニュートラルなサインや、男女共用(オールジェンダー)トイレを示す新規ピクトグラムの導入が国内外で加速しています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。