結論から申し上げますと、カルナパーク花立山温泉は現在も絶賛営業中です。筑前町役場が発信する観光更新情報や現地関係者への取材でも、日帰り温泉・宿泊施設ともに日常通りの賑わいを見せていることが確認されています。では、火のない所に煙は立たないと言われるように、一体なぜ「閉館理由」という極端な検索ワードが独り歩きしてしまったのでしょうか。現場の推移を追うと、3つの明確な要因が浮かび上がってきます。
第1の要因は、かつて同館の代名詞として絶大な人気を博していた「大型ランチバイキングの休止および営業体制の見直し」です。コロナ禍を契機とした衛生管理基準の改定や物価高騰に伴い、全国の温浴施設でビュッフェ形式から御膳・定食形式への転換が進みました。花立山温泉でもレストランのメニュー改編やバイキングの一時休止が行われた際、SNSやグルメサイト上で「バイキングが終わってしまった」「以前の営業と違う」という投稿が拡散。これが伝言ゲームのように歪められ、「施設全体が閉鎖されたのではないか」という誤認へと発展しました。
第2の要因は、「近隣エリアにおける他温浴施設の閉業ラッシュとの混同」です。2020年代前半から中盤にかけて、燃料費や電気代の高騰、設備の老朽化を背景に、福岡県内や近隣の佐賀・熊本エリアで昭和・平成を支えた老舗健康ランドやスーパー銭湯の閉館が相次ぎました。ニュースを見た利用者が「筑前のあの大きな温泉も危ないのでは」と不安を募らせ、「花立山温泉 閉館」と検索窓に打ち込むケースが急増。検索エンジンのサジェスト機能がそれを反映し、あたかも事実であるかのような印象を与えてしまったのです。
第3の要因として挙げられるのが、「大規模メンテナンスに伴う臨時休館の記憶」です。花立山温泉は広大な敷地と豊富な湯量を誇る本格施設であるため、定期的に数日間の法定点検やボイラー・配管の修繕工事を実施しています。そのタイミングで現地を訪れたり電話をかけたりして繋がらなかった一部の利用者が早合点し、口コミサイトへ投稿した経緯があります。現在、施設は万全のメンテナンス体制のもとで稼働していますので、安心して足を運んで問題ありません。