年末の風物詩である新語・流行語大賞。ここにノミネートされることはお笑いタレントにとって最高の栄光であると同時に、「一発屋の呪縛」の始まりでもある。
グランプリやトップテンを獲得したフレーズは、爆発的な普及速度と引き換えに、賞味期限のカウントダウンが始まる。バラエティ番組だけでなく、情報番組やCM、街中の会話に至るまで連日消費されることで、一気に「聞き飽きた感」が醸成されてしまうからだ。
かつてM-1グランプリで強烈なインパクトを残した漫才師たちの中にも、強烈な一発の印象が強すぎるあまり、その後のフリートークや平場での露出に苦心した例は少なくない。強烈な一撃を持つ者だけが味わう「栄光と過熱消費の表裏一体」こそが、この業界の宿命なのだ。