ネット上のQ&AサイトやSNSでは、パスポート費用や手続きに関して誤った情報が散見されます。無駄な出費や二度手間を防ぐために、よくある誤解を正しく解き明かします。
誤解①:「有効期限が切れたパスポートの再取得は安くなる?」
完全に誤りです。パスポートは有効期間内であっても切れて失効していても、新しく作り直す際の手数料は同額(10年16,000円/5年11,000円)です。「更新だから安くなる」「期限切れだから罰金が加算される」といった料金変動は一切ありません。
誤解②:「スマホで撮った自撮り写真なら写真代を0円にできる?」
半分正解で半分リスクがあります。オンライン申請ではスマホで撮影した顔写真をそのままアップロードできますが、外務省が定めるパスポート写真規格(国際民間航空機関・ICAO基準)は極めて厳格です。背景のわずかな影、前髪による眉や目の隠れ、顔のテカリ、ピントの甘さ、左右の傾きなどが原因で、約2割近くが写真再提出(リジェクト)の対象になっています。再提出になると発行日数がその分遅延するため、渡航日が迫っている場合は街の証明写真機やプロの写真館を利用する方が確実です。
誤解③:「パスポートを紛失したときは、見つかるまで再発行できない?」
紛失時はまず窓口で「紛失一般旅券等届出書」を提出し、現在のパスポートを失効・無効化させる手続きを取ります。そのうえで新規発給申請を同時に行う形になります。紛失届の手続き自体は無料ですが、新しくパスポートを発行するための手数料(16,000円または11,000円)は満額必要となります。