ネット上の美容情報で頻繁に見かける「テカリや崩れを防ぐには皮脂崩れ防止下地を仕込むべし」というアドバイスには、重大な落とし穴があります。強力な皮脂吸着パウダー(酸化亜鉛やシリカ等)を高濃度に配合した下地を、頬や口周りなどの乾燥しやすい部位にまで全顔塗布してしまうと、肌に必要な最低限の皮脂まで奪い尽くしてしまいます。
その結果、肌は過酷な砂漠状態となり、激しい粉浮きやひび割れ、皮むけを引き起こします。現代の美容トレンドでは、皮脂テカリ防止下地は「皮脂腺が多く存在するTゾーンや小鼻周囲のみ」に限定し、Uゾーンや頬には高保湿タイプやツヤ系プライマーを配置する「ゾーン別塗り分け」が常識となっています。
また、「粉浮きするからフェイスパウダーは一切使わない」という極端な判断も誤りです。パウダーを完全に省くと、リキッドファンデーションの油分が外気に直接触れて酸化し、毛穴落ちやドロドロ崩れを誘発します。正しいフェイスパウダー塗り方は、全顔に叩き込むのではなく、毛穴の気になる部分や崩れやすいフェイスラインにのみ、大きめのブラシで磨くように薄くベールをかけるアプローチが正解です。