正しい読み方が「あかよろし」だと分かったところで、次に気になるのがその言葉の意味です。日常会話ではまず耳にしない言葉ですが、古典の世界に目を向けると非常に美しい情緒が込められています。
「あかよろし」は、漢字で表記すると「明か宜し」と書きます。「明か(あか)」は「明白であること」「極めてはっきりしているさま」を意味する接頭語的な副詞であり、「よろし」は古語で「良い」「申し分ない」「肯定すべき状態」を表します。つまり、全体として「明らかに素晴らしい」「疑いようもなく実に見事である」という強い称賛の意味を持っています。
新春を寿ぐ1月の「松の緑」、厳しい寒さの中で咲き誇る2月の「梅の芳香」という、生命力に満ちた自然の美しさを目の当たりにして「実に素晴らしい景観だ」と感嘆する心情が、あのわずか数センチの短冊に刻み込まれているのです。