みなみかわが習得したロシア武術システマは、旧ソ連の特殊部隊(スペツナズ)でも採用されていた実戦的な軍隊格闘術です。一般的な格闘技のように決まった「型」を持たず、いかなる極限状態でも生き残るための身体操作を重視します。
システマの根幹を成すのが、次の4つの大原則です。
- 呼吸し続ける(Keep Breathing):息を止めない
- リラックス(Stay Relaxed):無駄な筋緊張を排除する
- 姿勢を保つ(Keep Posture):背骨をまっすぐ自然体に
- 動き続ける(Keep Moving):衝撃を一点で受け止めず流す
人間は打撃や恐怖を感じると無意識に息を止め、筋肉を硬直させてしまいます。しかし筋肉が固まった状態で衝撃を受けると、衝撃エネルギーが体内にダイレクトに伝わり、強い痛みや組織の損傷を引き起こします。システマの呼吸法によって常に酸素を体内に巡らせ、筋肉を脱力させることで、「衝撃のエネルギーを体外へと逃がし、痛覚のピークを分散させる効果」が生まれます。