黒革の手帖歴代キャスト比較!米倉涼子と武井咲の演技差と結末の真相

黒革の手帖歴代キャスト比較!米倉涼子と武井咲の演技差と結末の真相

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『黒革の手帖』はこれまで何度もドラマ化され、昭和の名女優・山本陽子をはじめ、浅野ゆう子、米倉涼子、武井咲といったトップ女優たちが原口元子を演じてきました。中でも視聴者の記憶に鮮烈に刻まれているのが、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で大ヒットを記録した2004年の米倉涼子版と、2017年の武井咲版です。

バージョン / 放送年主な出演キャスト陣平均視聴率・反響元子像の演技アプローチと評価1982年版(テレビ朝日)原口元子:山本陽子
安島富夫:田村正和
楢林謙治:三國連太郎
山田波子:萬田久子平均:約17.4%
(昭和の名作としての金字塔)昭和の成熟した色気と知性。着物姿の所作の美しさと、静かに燃える情念を格調高く体現。2004年版(テレビ朝日)原口元子:米倉涼子
安島富夫:仲村トオル
楢林謙治:小林稔侍
山田波子:釈由美子平均:15.7%(最終回17.7%)
(松本清張3部作の起点)ゴージャスで圧倒的な華と勝気な眼光。「強い大人の悪女」として視聴者を熱狂させ代表作に。2017年版(テレビ朝日)原口元子:武井咲
安島富夫:江口洋介
楢林謙治:奥田瑛二
山田波子:仲里依紗平均:11.4%(最終回13.0%)
(20代最年少主演の快挙)当時23歳ならではの透明感と冷徹さ。派遣社員という現代的境遇からの反逆と危うい刹那美が絶賛。原作小説(松本清張)原口元子(主人公)
安島富夫(政界候補)
長谷川庄司(フィクサー)累計発行部数数百万円超の国民的ベストセラー地味で目立たない銀行員が内に秘めた執念。心理描写の冷徹さと容赦ない結末が際立つ。

米倉涼子と武井咲の決定的な違いは、主人公が背負う「業」の表出方法にありました。当時の米倉涼子は20代後半から30代へと差し掛かる脂の乗った時期で、堂々たる長身と力強い眼力により、男社会の頂点を力ずくでねじ伏せる「ゴージャスな女王」としての迫力を全面に押し出しました。対する2017年の武井咲は、歴代最年少となる23歳で元子役に抜擢。銀行の「派遣切り」に直面した現代の若者が、冷ややかな微笑みの裏に孤独と狂気を秘めて成り上がるという、張り詰めた硝子のようなリアリティを提示しました。

また、元子の宿敵となるホステス・山田波子のキャスト対決も見逃せません。2004年版の釈由美子は「おねだり上手で図太い小悪魔系」を愛嬌たっぷりに熱演し、元子との壮絶なビンタの応酬で話題を呼びました。一方、2017年版の仲里依紗は、元子への嫉妬と劣等感から狂気に染まっていく凄まじい怪演を披露。SNS上では「仲里依紗の怪演が怖すぎる」と大きなトレンドを生み出し、新時代の波子像を決定づけました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。