彼女の才能は誌面だけに留まらなかった。女優としての足跡を振り返る上で欠かせないのが、特撮ドラマやエッジの効いた映像作品群だ。『魔弾戦記リュウケンドー』で魅せたコミカルかつ凛としたヒロイン像、そして東映が手がけた『仮面ライダーディケイド』での八代藍役など、特撮ファンからの支持も絶大だった。
さらに世界の映画界を震撼させたのが、三池崇史監督による『インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜』への出演だ。米国のテレビシリーズ『マスターズ・オブ・ホラー』の一環として制作されながら、あまりの過激描写ゆえに全米放送が見送られたいわくつきの怪作。その苛烈な世界観のなかで佐藤寛子が見せた鬼気迫る熱演は、彼女が単なる被写体ではなく、表現の深淵へ躊躇なく飛び込める本物の女優であることを決定づけた。