かつては専門店で高価な材料を揃えるのが当たり前だった応援うちわの世界に、決定的な革命をもたらしたのが100円ショップの存在だ。大創産業(DAISO)やセリアの店頭には、いまやプロ仕様と見紛うばかりの応援グッズ専用コーナーが常設されている。カッティングシート、立体スポンジシール、蛍光ボード、マット調のグリッターシートまで、驚くほど多彩なラインナップが揃う。
仕上がりのクオリティを分けるのは、素材の選び方と組み合わせの妙にある。安っぽく見えないハンドメイドの秘訣は、光沢感をあえて抑えた「マット質感」のベースに、発色の強いネオンカラーを立体的に重ねるレイヤリング技術だ。セリアの立体シール用ウレタンフォームを使えば、文字に絶妙な陰影が生まれ、照明が激しく明滅する会場内でも文字の輪郭がぼやけない。
カッターの刃をこまめに折り、文字の角を0.1ミリ単位で整える。そんな職人技のようなこだわりが、手頃な価格の素材で見事に具現化できるようになっている。