古代日本の政治思想は、いまや経営学や組織論の文脈でも再評価されている。多様な価値観を持つメンバーが働く現代の組織において、「上意下達の力技」も「事無かれ主義の事前の忖度」も機能しなくなっているからだ。そこで脚光を浴びているのが、1400年前の聖徳太子が打ち出した対話の精神である。
心理的安全性を取り入れ、自由な発言を保証しながらも全体としての統合を目指す――まさに「和」の思想そのものが、最先端のリーダーシップ論としてスタートアップから大企業まで広く採用され始めている。異論を恐れず、しかし論争のための論争に陥らない組織づくりのノウハウこそが、先の見えない時代を生き抜く鍵となる。