田原本町の象徴とも言える唐古・鍵遺跡。二層の復元楼閣がそびえる歴史公園は、2026年、新たなデジタル体感コンテンツの導入により大幅な進化を遂げた。かつて土器や木製品が大量に出土したこの場所で、いま訪れる者を魅了しているのは「時間の壁を吹き飛ばすリアリティ」だ。
最新のARグラスを装着して遺跡公園を歩くと、目の前に2000年前の弥生人の暮らしがフルHDレベルの立体映像で立ち現れる。水田で働く人々、土器を焼く煙、楼閣の上から遠くを眺める首長。単なる展示物の見学ではなく、まるで当時の集落に迷い込んだかのような臨場感だ。週末には県外からのファミリー客や海外のカルチャーツーリストで賑わいを見せている。