今や世界中にファンを持つ本シリーズだが、そのスタートは大きな掛けだった。記念すべき第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』を生み出したのは、漫画界の巨匠・石ノ森章太郎だ。
当時、単独のヒーローが主流だった時代に「5人の戦士がチームで戦う」というアイデアは極めて異色だった。「赤=リーダー」「青=クールなサブリーダー」「黄=パワー&コメディ」といった明確な役割分担とカラーリングは、石ノ森章太郎の卓越したキャラクターデザインの賜物である。
その後、シリーズの原作者として名を連ねることになる「八手三郎」は、東映映像事業部の共同ペンネームだ。プロデューサー陣や脚本家、監督たちが知恵を絞り、玩具メーカーとの密接な連携のもとで次々と新しい仕掛けを考案。現場の熱量と集団的創造力こそが、長半世紀にわたりシリーズを存続させた真の原動力と言える。