かつて2014年に始まった「ピカチュウ大量発生チュウ!」は、都市空間を丸ごとエンターテインメント化する実験的な試みだった。黄色い帽子をかぶった大量のピカチュウが街を行進する光景は、一躍SNSを通じて世界中に拡散された。単なる集客イベントを超え、都市のインフラとエンタメが融和した歴史的瞬間だったと言える。
この積み重ねが結実したのが、アジア初開催となった世界大会「ポケモンWCS」(ポケモンワールドチャンピオンシップス)である。横浜市と運営側が長年培った連携ノウハウがあったからこそ、数万人規模の国際的な大会を滞りなく受け入れる土壌が完成した。街全体が世界のプレイヤーを歓迎するホストシティへと進化したプロセスは、都市ブランディングの成功例として世界から高く評価されている。