俳優やタレントとしての枠を飛び越え、クリエイターとしてメガホンを取ったり、音楽プロデュースを手がけたりする動きも加速している。池田エライザが映画監督として見せた作家性の高さや、城田優がブロードウェイミュージカルの演出・プロデュースで発揮する国際基準の手腕は、まさにその象徴と言える。
彼らが持つ複数の文化的バックグラウンドは、クリエイティブの現場において強力な武器となる。海外のクリエイターと直にディスカッションを重ね、通訳を介さず微妙なニュアンスを共有する。日本の情緒的な美意識と、グローバルな構造的ストーリーテリングを掛け合わせる。言語と感性のハイブリッドがもたらすこの越境的なアプローチは、旧態依然とした日本の制作環境に新しい血を注ぎ込んでいる。