内接円の半径でなぜ躓くのか?面積公式の真相と直角三角形の裏ワザ

内接円の半径でなぜ躓くのか?面積公式の真相と直角三角形の裏ワザ

内接円の半径でなぜ躓くのか?面積公式の真相と直角三角形の裏ワザについて専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

内接円の半径をマスターした学習者が次に直面するのが、大学入試の空間図形分野で頻出する「四面体に内接する球の半径」の問題だ。次元が2次元から3次元へ上がった途端に思考停止に陥る受験生が多いが、使われている原理は平面と完全に同一である。

四面体 $ABCD$ の内部に中心 $O$、半径 $r$ の球が内接しているとする。このとき、四面体の各面(4つの三角形 $\triangle BCD, \triangle ACD, \triangle ABD, \triangle ABC$)は、内接球に接しているため、球の中心 $O$ から各面へ下ろした垂線の長さはすべて等しく、半径 $r$ となる。

四面体全体の体積を $V$、4つの面の面積をそれぞれ $S_1, S_2, S_3, S_4$ と置くと、四面体 $ABCD$ は中心 $O$ を頂点とする4つの三角錐へと分割される。

$$V = \frac{1}{3}r S_1 + \frac{1}{3}r S_2 + \frac{1}{3}r S_3 + \frac{1}{3}r S_4$$
$$V = \frac{1}{3}r(S_1 + S_2 + S_3 + S_4)$$

平面の公式 $S = \frac{1}{2}r(a+b+c)$ において、係数「$\frac{1}{2}$」が錐体の体積公式「$\frac{1}{3}$」へ変化し、「周長($a+b+c$)」が「全表面積($\sum S_i$)」へ拡張されただけであることが明快に理解できるはずだ。難関大入試における空間ベクトルの難問も、この体積分割の視点を持つだけで立式の難易度が劇的に低下する。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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