反則が成立する大前提として、味方がパスを出した瞬間に攻撃側の選手が「オフサイドポジション」に位置している必要があります。このオフサイドポジション基準は、国際サッカー評議会(IFAB)が定める競技規則において、次の3つの条件をすべて満たした場所と明確に定義されています。
第1に「相手陣内にいること」、第2に「ボールよりも前(相手ゴール寄り)にいること」、そして第3に「後方から2番目にいる相手競技者よりもゴールラインに近い位置にいること」です。「後方から2番目」という表現に戸惑うかもしれませんが、通常は相手ゴールキーパーが最後尾に位置しているため、実質的には「相手の最終ディフェンダーのライン」と捉えれば間違いありません。仮にGKが前線へ飛び出していた場合は、フィールドプレーヤーが最後尾となり、2番目の選手が基準線となります。
さらに重要なのが、オフサイドライン基準となる部位の規定です。ルール上、判定の対象となるのは「得点に関与できる体の部位」に限定されます。
具体的には、頭、胴体(胸や腹部)、足(つま先や膝)の位置でラインが引かれます。一方で、ハンドの反則が適用される手や腕、肩の付け根より先は基準から完全に除外されます。ディフェンダーが腕を後ろに伸ばしていてもラインはそこには引かれず、フォワードが前傾姿勢になって頭や膝の先端がミリ単位でも相手の体よりゴール側へ出ていれば、その瞬間にオフサイドポジションとみなされるという極めてシビアな基準が敷かれています。