オープンな状況でのレイアップシュートを外してしまう最大の原因は、助走による水平方向の推進力を垂直方向の浮力へ変換できていない点にあります。ゴールに向かって全力で走ってきた勢いのまま踏み切ると、身体が前方に流れてボールに強い慣性が働き、バックボードに激突するように弾かれてしまうのです。
また、多くのプレーヤーが見落としているのが「リリースの瞬間における視線の固定」です。リングを見ずにバックボードの漠然とした空間を眺めていたり、追走してくるディフェンスの気配に気を取られて首が傾いたりすると、脳が空間認識を誤り、指先のミリ単位の感覚が狂います。
さらに見過ごせないのが「外したら恥ずかしい」というイップス的な心理的重圧です。外すはずがないという思い込みが逆に筋肉の硬直を招き、手首のスナップを強張らせてしまいます。入らないプレーヤーには共通して、ジャンプ直前の1歩でブレーキをかけず、身体が伸び切る前の低い位置でボールを手放してしまう傾向が顕著に見られます。