実際にタマホームの門を叩き、ローコストプランでの家づくりを交渉した施主たちの体験談からは、営業現場におけるリアルな温度差が浮き彫りになります。SNSや各種住宅コミュニティに集まるタマホーム最安プランの評判と口コミを精査すると、共通する体験パターンが存在します。
首都圏郊外でコンパクトハウスを検討していた40代男性は、当時の商談について次のように証言しています。
「ネットの古いまとめ記事を見て『700万円台くらいで小さな平屋が建つのではないか』と淡い期待を持って相談に行きました。しかし、営業担当者から最初に出てきた概算資金計画書は、建物本体約1,100万円に付帯工事と諸費用が加わり、総額1,600万円強という内容でした。『500万〜700万円で建つというのは昔の限定的なキャンペーンか、工事費を一切含まない話ですよ』と丁寧に説明され、現実を知りました」
また、最安グレードを選択する際の「標準仕様の範囲」についてもシビアな意見が見受けられます。タマホームの魅力は大手ハウスメーカーの半値近い価格設定にありますが、最廉価プランでは設備や建具の選択肢が厳密に縛られています。
「網戸やシャッター、照明器具、カーテンレールなどが標準仕様に含まれておらず、生活に必要な最低限の設備を追加していくだけで百万円単位で跳ね上がった」「営業担当者からは『木麗な家よりも、断熱性や基本仕様が充実した大安心の家にした方が、長期的なメンテナンス費用を含めると結果的に得になる』と上位プランへの移行を勧められた」といった声は非常に多く寄せられています。
これは営業戦略としてのアップセルという側面だけでなく、施工現場サイドにとっても「あまりに切り詰めたプランでは、引き渡し後の顧客満足度や結露・断熱性能に関するクレームリスクを担保しきれない」という葛藤があることを物語っています。