ネット検索エンジンで「イケパラ キャスト」と打ち込むと、サジェストワードに「死亡」という不穏な単語が表示され、胸を痛めたファンも少なくありません。この悪質なネットデマはなぜ生まれ、どのように拡散してしまったのか、調査によって3つの明確な要因が判明しています。
第一の要因は、主要若手キャストの相次ぐ芸能界引退や活動形態の移行です。主演の堀北真希さんの電撃引退をはじめ、ひばり役を熱演した岩佐真悠子さんが2020年に芸能界を引退して介護職員へ転身したこと、野江伸二役の五十嵐隼士さんが2013年に芸能界を引退したことなどが挙げられます。メディア露出が急激に減ったことに対し、ページビュー稼ぎを狙う悪質なまとめサイトが「現在は?死亡説の真相」といった扇情的な見出しを付けたことが、検索エンジンのサジェスト汚染を引き起こしました。
第二の要因は、同時代に活躍した若手俳優の訃報との記憶の混同です。2000年代後半に学園ドラマで一世を風靡した同世代の俳優(三浦春馬さんなど)の急逝が報じられた際、視聴者の記憶の中で『ごくせん』『恋空』『ブラッディ・マンデイ』などの作品群と『イケパラ』が曖昧に混ざり合い、「イケパラに出ていた誰かが亡くなったのではないか」という誤認検索が大量に発生しました。
第三の要因として、大人世代のベテラン共演者の訃報が挙げられます。佐野泉の父親である佐野岳彦役を演じた名優・渡辺裕之さんが2022年に急逝された際、ドラマのキャスト相関図と訃報ニュースが紐付けられ、文脈を読まないユーザーの間で「イケパラのキャストが亡くなった」という断片情報のみが一人歩きしてしまいました。
検証の結果、桜咲学園の主要な生徒役キャストにおいて死亡した人物は一人も存在しません。それぞれが俳優の第一線、実業、あるいは一般社会においてそれぞれの人生を全うしています。根拠のない憶測やクリックベイトに惑わされないリテラシーが求められます。