オークションおよび二次流通プラットフォームにおけるブラックレーシングの動向を定点観測すると、相場の急激な変化が浮き彫りになります。かつて「1台分2万〜3万円前後」で投げ売りされていた時代は完全に終わりを告げました。
大手オークションサイトの直近取引データによると、軽自動車やコンパクトカー向けの代表的サイズである「14インチ 6J インセット+40 PCD100 4穴」のマットブラック仕様(タイヤ付き良品)は、アルトワークスやビートのオーナーによる激しい入札合戦の末、72,600円という高値で落札される事例が記録されています。15インチの6.5J〜7Jクラスで、リム傷の少ないオリジナル塗装品や再粉体塗装(パウダーコート)済みの個体に至っては、4本セットで10万円の大台を超える取引も珍しくありません。
フリマアプリ(メルカリ等)でも「ブラックレーシング 15インチ」「PCD100」などの検索ワードは常にアラート設定されており、出品から数時間で即決購入されるケースが多発しています。特にオリジナルのガンメタリックやブロンズカラーを保ち、裏面の打刻ステッカーが残っている個体はコレクターズアイテムとしてのプレミアムが付加されています。
一方で、中古市場だけに頼らない現代の動きも見逃せません。ホイール供給大手であり世界的な鍛造ホイールサプライヤーであるTAN-EI-SYA(鍛栄舎)/TWSが手掛けるブランド展開「Black Racing VS1(ブラックレーシング・ブイエスワン)」は、ブラックメタリックポリッシュなどの現代的フィニッシュを施し、大手タイヤ通販サイトや全国約1万店舗の提携取付ネットワークを通じて新品流通しています。「中古の歪みリスクを避け、現代の安全基準でブラックレーシングの血統を履きたい」という現実派のユーザーから高い支持を獲得しています。