西内まりやが第一線からフェードアウトした時期を振り返ると、2017年1月期に主演を務めたフジテレビ系月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』が大きなターニングポイントとなっています。当時、視聴率低迷に苦しんでいた月9枠において、急遽キャスティングされた西内にかかったプレッシャーは尋常なものではありませんでした。すでにモデル、女優、そしてシンガーソングライターとして過酷を極めるスケジュールをこなしており、現場スタッフの間でも彼女の心身の疲弊は広く心配されていたのです。
決定打となったのは、2017年秋に大手芸能事務所・ライジングプロダクション社内で発生したとされる激しい対立トラブルでした。週刊誌などで「事務所社長への平手打ち」「過呼吸での緊急搬送」といったショッキングな見出しが躍り、世間に強い衝撃を与えました。当時の報道関係者の証言や手記によると、本人は音楽性の追求やアーティストとしての自立を望んでいたのに対し、事務所側はあくまで王道アイドル女優としてのレールを敷き続けようとした、という決定的な方向性の乖離が存在していました。
自らの表現者としての魂を守るため、彼女が選んだのは沈黙と契約満了でした。2018年3月31日をもって同事務所を円満とは言えない形で退所。当時、大手芸能事務所を離脱した若手タレントが地上波テレビから締め出されるという旧態依然とした業界の力学が働き、結果として「テレビから消えた」という外観が作られることになったのです。