なぜ「ず」から始まる言葉は、これほどまでに咄嗟に出てこないのでしょうか。国語辞典や語彙データベースの統計を見ると、日本語の見出し語のうち濁音から始まる単語は約7〜8%程度しかありません。その中でも「ず」で始まる単語は0.7%〜0.8%前後と極端に少なく、「が」「で」「ば」などに比べても日常的な使用頻度が著しく低いのが実情です。
SNSやネット掲示板のコミュニティでも、「しりとりで『チーズ』『クイズ』『ノイズ』と連続で回されて負けた」「子どもと遊んでいて『ず』が出ずに沈黙してしまった」という声が多数報告されています。この構造的な語彙の少なさを突いて相手をハメる戦術が、いわゆる「ず攻め」です。
言葉遊びの研究家や競技プレイヤーが実践するしりとりず攻め対策の基本は、以下の2つの防衛ラインを敷くことにあります。
- 「る」でカウンターを仕掛ける(ずる、ズールー):相手が「ず」でハメようとしてきた際、最も返しにくい文字である「る」で打ち返すことで、一気に攻守を逆転させます。
- 「ず」ループで心理戦に持ち込む(ずしきず→頭蓋図など):末尾が再び「ず」で終わる単語を返し、相手自身に「ず」を処理させるチキンレースへと引きずり込みます。