「UVカットパーカーは洗濯すると効果が落ちる」という説は、半分正しく、半分は誤解です。この違いは、製造時に採用されているUVカット技術の方式(後加工か原糸練り込みか)によって180度分かれます。
衣類のUVカット加工は、大きく分けて以下の2種類が存在します。
1つ目は、綿や一般的なポリエステル生地の表面に紫外線吸収剤をコーティングする「後加工(含浸加工)タイプ」です。天然繊維の風合いを保ちやすいメリットがある反面、洗濯を重ねるごとにコーティング剤が徐々に洗い流されていきます。一般的な洗濯環境下では、約20回〜30回の洗濯(ワンシーズン〜2シーズン程度)で効果が低下し始め、寿命を迎えます。手頃な価格帯の綿混パーカーなどに多く見られる構造です。
2つ目は、化学繊維(ポリエステルやナイロン)の製造段階で、酸化チタンや特殊セラミックの微粒子を繊維内部に直接練り込む「原糸練り込みタイプ」です。こちらは紫外線散乱剤が繊維そのものに封入されているため、何度洗濯してもUVカット機能自体が水に溶け出して失われることはありません。生地自体が破れたり、極端に摩耗して透けるようにならない限り、半永久的に紫外線遮蔽効果が持続します。
したがって、製品を選ぶ際はタグや公式スペックを確認し、長期的に愛用したい場合は「原糸練り込み素材」が採用されているかを見極めることが最重要となります。